Let’s take a deep-sea fish to the local gourmet
静岡の駿河湾周辺で水揚げされた「深海魚」を使い、地元で町おこしをしようという動きが出ている。深海魚を展示するだけでなく、飲食店で料理として出すなど、「ご当地グルメ」として定着させようという取り組みが始まっている。
静岡県沼津市の戸田港。水揚げされたのは深海魚。深海250メートルから600メートル付近に生息するタカアシガニや、のどが黒いことから、通称“ノドグロ”と呼ばれるアカムツ。1キロ5000円で売れることもある高級魚だ。
直売所には、見た目が強烈な深海魚もいた。
日の出丸乗組員・大村真史さん「THE・深海魚だよね。とんがっているし」
奇っ怪なとがった顔が特徴のゲホウ。ザラザラとした、やすりみたいな手触りだ。日本刀のように細長いのはタチウオ。口には鋭い歯がある。
日の出丸乗組員・大村真史さん「深海魚自体の価値も段々上がってきているのかなと。ありがたいです」
5年ほど前から上がってきているという深海魚の市場価値。沼津市内の食堂「丸吉」では、深海魚の料理を提供している。
丸吉・中島寿之店主「(Q:このかなりパンチがきいた魚は?)カガミダイ。とれたては顔が映るくらい銀色に輝いています。(だからカガミダイなんですね)」
10年前と比べると、3倍ほど仕入れ値が上がったという深海魚。一体、どんな味がするのだろうか?深海であまり動き回ることがないため脂がのっているという。カガミダイをいただくと、ややコリコリとした食感、そして弾力がある刺身で、全くくせがない。
静岡県にある駿河湾の水深は最大2500メートルと深く、数多くの深海魚が生息している。そこで沼津市では――
沼津市役所政策企画課・遠藤重由主査「新しい深海魚というコンテンツを使って、より観光客を戸田に呼び起こしたいということで」
今年7月、町おこしのため、駿河湾深海生物館をリニューアルオープンした。
熊本県からの客「普段見られないような魚と標本が見られたのでよかったなと」
深海魚グルメによる町おこしも広がりを見せている。沼津市内の回転寿司店「活けいけ丸」では、通常のメニューに混ざってヒゲダラという深海魚のメニューを発見。タラの仲間だが、一般の流通ではほとんど出回らないというヒゲダラを、この店ではほかの深海魚と一緒に三点盛り(深海グルメ三点盛り480円 ヒゲダラ・ホンエビ・クロムツ ※日によって種類異なる)として提供している。食べてみるとコリコリとした食感で貝を食べているような感覚だった。
活けいけ丸・小高新吾店長「まだ自分たちも知らない(深海)魚がいると思いますので、面白い未知の世界かなと思います」
SNSで話題になっていることから、深海魚グルメを食べに来たという香港からの観光客も。
香港からの観光客「(香港では)深海魚は塩などを入れて蒸し焼きにするけど、刺し身は初めてだよ」
また、回転寿司店から20メートルほど離れた場所には、別の深海魚グルメも。ハンバーガー店「沼津バーガー」では、揚げたての深海魚をトマトのタルタルソースでいただくハンバーガー(単品680円)がある。使われている深海魚は全長1.5メートルほどで、どう猛な性格のエドアブラザメ。さらにフトツノザメというサメも入っている。食べていたお客さんにサメの写真を見せると――
三重県からの客「意外と仰々しい見た目してるんだなって。フィッシュバーガーよりは非常においしい味」
深海魚での町おこしはさらに広がりを見せるのだろうか?
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